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江戸東京ぶらり旅

江戸東京ぶらり旅

旧岩崎邸<池之端>

旧岩崎邸でリッチな一時

 豪邸に住みたいと思うなら,ここへ行ってみるのがいいでしょう。こんな広いお家,お掃除大変ね,偉いお客様をもてなすなんて疲れてしまいそう,天井も高くて冬は寒かったでしょうね・・・やっぱり庶民でよかった,と現状の幸福を認識できますから。

 地下鉄湯島駅から歩いてすぐ,案内板もありますからそれに従えばたどり着けますよ。JR上野駅からだって遠くはありません。ここは三菱財閥を興した岩崎弥太郎さんの長男の久弥さん(三菱財閥3代目)が,明治29年イギリス人建築家のジョサイア・コンドルさんに設計を依頼して建てた,洋館・和室・撞球室(ビリヤードルーム),本格的な西洋建築と和風建築の融合された明治期の大邸宅です。当初敷地はもっと広かったので,門から入口へ向かう坂は緩やかだったのですが,後に敷地が狭くなったため,坂も多少急なものになってしまいました。坂を登り切ったところに入場券売り場があります。

旧古川邸9.JPG


 岩崎邸は木造で,だからお金もかかった贅沢なものなので,西洋館に見られるような石造りの荘厳さや冷たさを感じません。木造二階建て地下室付き,建築面積160坪の洋館とそれに続く和館,ビリヤードルームとは地下道でつながっています。南側は列柱のならぶベランダで,一階はトスカーナ式の,二階はイオニア式の装飾が施された列柱です。

 ここの広い芝生の上でお弁当を広げて食べるのもいいですよ。また,時間帯によっては,ガイドがついて詳しく説明してくれます。時間のあるときにはツアーに参加してみるのもいいですね。アメリカに接収されたときの裏話とか,岩崎家の銀食器類,壁紙の値段,床の張り方,暖房の方法等々,パンフレットには載っていないいろいろなお話が聞けます。案内は無料です。ここは池之端,江戸時代からの老舗がありますから,お蕎麦や天麩羅でもちょっと食べて,贅沢な気持ちで帰るなんてのもおつなものですよ。

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